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『ヒーローどもの戯言』 作:璃歌音
・青。 「とうっ!」 「……あんた誰?」 「ヒーローだ!」 「ヒー……ロー?」 「ヒーローだ!」 「いや知らんけども」 「ヒーローだ!」 「もうええ」 「ヒーロ」 「もうええっちゅうねん!」 「なんで君は関西弁なんだ?」 「知るかっ! 関西出身だからちゃうんか!」 「関西弁のブルーなんて聞いたことがないぞ!」 「知らんがな! って、なんでウチがブルーやねん! ウチ、女やし、なんやようわからんヒーローなんてやりたないし!」 「なんで君は女なんだ」 「それこそ知らんがなぁっ!」 「安心しろ。ハリケンブルーは女性だ」 「知らーーーんっ!」 「では行くぞっ! アオイブルー!」 「なんや青いブルーって! 当たり前やろ!」 「いや、青いブルーではなく、葵ブルーだ。植物をモチーフにしているのだぞ」 「だぞ。やあらへんっ! ほなアンタはなんやねん」 「アカイアカだ」 「それこそ当たり前や! なんやねん赤い赤て! そのまんまやん!」 「違う、赤い垢だ」 「汚ーーーいっ!」 「とにかく行くぞっ! 仲間たちが待っているっ!」 「いや行かんて! ちょっ、やめて! いやぁぁぁぁぁ!」 アオイブルーの悲鳴は、彼女がひきずられたために巻き起こった砂煙と共に消えていった……。 ・黄。 「とうっ!」 「……」 「ヒーローだ!」 「いや誰も聞いてへんよ」 「ヒーローだ!」 「終いにはどつくで?」 「いやそれはやめてお願いだから」 「弱っ! ヒーロー弱っ! ……で、こいつ誰やねん。さっきからカレーばっか食うとるけど。……まあ、大体わかるけども」 「いや、これはカレーじゃなくてハヤシライスなんだな」 「なんやそれ! そこはカレー食うとけや!」 「カレーを食べると辛すぎてベロが痛くなっちゃうんだな。五日間」 「弱っ! ヒーロー揃いも揃って弱っ!」 「君が×××イエローだ!」 「うわっ! お前アホちゃう!? 人がカレー食うとるときに言うなや!」 「いやこれはハヤシラ」 「どっちでもええわっ! そしてなんでイエローも汚いねん! 垢より悪化しとるやん!」 「……座布団が欲しいのかい?」 「シャレやなぁぁぁいっ!!」 「仕方がない、君は今日からキイロッポイイエローに改名だ」 「わかったんだな」b 「長いし……曖昧やし……なんやねんもう……」 「それでは行くぞっ! アオイブルー! キイロッポイイエロー!」 「あ、まだ福神漬けが……」 「なんでハヤシライスなのに福神漬けあんねんっ!」 「辛くて……」 「弱ぁっ!」 ・茶。 「茶色てなんやねんっ!」 「どうしたんだい、アオイブルー?」 「いやコレやコレ! 思いっきり『茶』書いてあるやん! 次に茶色が出てくんのバレバレやん!」 「まったく何を言っているのかわからないんだな」 「お前も加勢してくんな! ここに書いてあるやろ!」 「アオイブルー、メタフィクションはやめたまえ」 「なんやメタフィクションって!」 「自分で調べたまえ」 「いつからレッドは嫌味キャラになったんや!」 「レッドではない、アカイアカだ」 「どっちでもええ……」 「うるさいんだな」 「イエローは黙っとき……って違う!?」 「彼が××××ブラウンだ」 「きもーーーいっ! イヤや! 名前きもすぎる!」 「兄さん」 「弟よ。僕があげたハヤシライスはどうだったんだな?」 「とってもおいしかったんだな。さすが兄さんなんだな」 「もうわけわからん! とりあえずブラウン改名させろや!」 「安心したまえ。××××ブラウンはメンバーではない!」 「なんやねんっ!」 ・銀。 「いきなり銀て! なんやねん! 銀は六人目ちゃうんか!」 「アオイブルー、君も結構知っているじゃないか」 「うるさいっ!」 「るっせぇよバーカ」 「やあギンギラギンニシルバー」 「だまれバーカバーカ」 「それ絶対怒られる! ジャニさんに怒られる!」 「うるせぇ女! やーい女ー! 女ー!」 「それ悪口でもなんでもあらへんで? 逆に全国の女の人敵に回すで? そんなこと言うとったら」 「うるせぇ青! やーい青ー! 青ー!」 「それは言うたらアカン! しばくぞホンマ」 「やーい青ー! 青ー!」 「もうコイツ黙らせてーな!」 「それは無理だアオイブルー。ギンギラギンニシルバーは悪口や、誹謗、中傷、悪口っぽい感じの言葉しか発することが出来ない。なんとかそれでコミュニケーションを取ってくれ」 「不器用かっ! 不器用な男子小学生か! そしてヒーローの風上にも置けんなそれっ!」 「それでは行くぞ。ついてきたまえ、アオイブルー、キイロッポイイエロー、ギンギラギンニシルバー」 「はぁ……。いつまで続くんやろ……」 ・金 「イヤな予感しかせぇへん……」 「やあサリゲナクゴールド」 「もうダメやぁ……。ジャニさんに殺されるぅ……」 「サリゲナクゴールドくん。久し振りなんだな」 「やーい金! 金ー!」 「それでは行」 「待て待て待て待て! ゴールドどこにおんねん!」 「怨念?」 「ちゃうちゃう!」 「チャウチャウ?」 「ぶっとばすぞ!」 「いやごめんほんとにやめて頼むから」 「だから、ゴールドはどこにおるんや」 「ああ、サリゲナクゴールドは旧知の仲の人間にしか目視することができないのだよ」 「さりげなくおったんかっ! なんやそれ、戦いには有利やけど、それこそヒーローっぽさのかけらもないで?」 「勝てれば良いのだよ、勝てれば」 「うわぁ……。ヒーローとして絶対言うたらあかんこと言うたこいつ……」 ・敵。 「はっはっは。まんまと騙されたなアオイブルー。私は実は敵なのだ」 「通りで」 「あれ、驚かないの?」 「うん。むしろ納得した」 「……」 「すねるなや!」 「これから街をこわもごもごもご」 「声小さすぎて聴こえへん!」 「街を壊すんだもんね!」 「どつくぞ」 「いやごめんなさいなんでもするからお願い」 「ほな、どでかい岩に封印されとけ」 「はーい」 こうして悪の親玉、アカイアカは封印された。 「なんやねん……」 しかし、後にアオイブルーがブル蔵法師となってアカイアカの封印を解きに来るとは、このとき誰も知る由もな 「せぇへん! 絶対せぇへん!」 地の文にツッコむのはやめたまえ。 「お前かぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」 The End.
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